2023.10.03
イベントレポート
Designship 2023に参加しました。
1月18日(土)に名古屋で開催されたデザインカンファレンス「Ctalks」にデザイナーの森田と井斉が参加しました。
メーカーとIT企業が同居する街、名古屋。スマートフォンの普及などによりお互いのデザインの壁はなくなりつつあります。
そんな時代にデザイナーは、何を、どこで、誰から学び、どう事業に貢献していくのか。我々は名古屋だからできるメーカーとデジタルのクロスオーバーを実現し両者の知見を活かしたナレッジの交換、課題解決のサポートを行うことで国内のデザイン業界の底上げを行っていきます。
始めましょう、まずは名古屋から。
-Ctalks
今回は第1回の開催で、「ビジネスとデザイン」というテーマで開催されました。
当日は下記のセッションが行われました。
どのセッションもおもしろく、それぞれ学びがあったのですが、私が中でも一番印象に残ったのはブラザー工業株式会社 岩井 信之さんの「デザインにできること ~価値の創出/創造/伝達~」のセッションです。
内容としては、写真撮影禁止で、資料配布なども行われないセッションだったのであまり詳しく書けませんが、内容としてはP-TOUCH CUBEという製品を産むときの裏側を共有したセッションでした。
「どのようにインタビューしたのか」、「どうやってその課題に至ったのか」といったなかなか表に出ないようなプロダクト開発のスタート地点からユーザーに届けるまでの裏側の話を聴けて、とても興味深かったです。
普段はアップルップルでは自社プロダクトのデザインに関わっていますが、同じような場面に携わるところがあるため、今後のプロダクト開発の参考にしていきたいです。
私は特に株式会社グッドパッチ 佐宗純さん・高野葉子さんによる「デザインとビジネスのさかいめ」が特に印象的でした。
お話の軸は、グッドパッチさんが創業時から大事にされている「Whyを繰り返す文化」の重要性や本質について。この行為は気力も体力も相当なものかと思いますが、手を動かして淡々と作業をしているだけでは絶対に発掘できない「問題解決に向けての土台」を築くためには、やはり絶対に通らなければいけない過程なのだと再認識しました。
またその文化を確立させるためのフィードバックなど、チームが一丸となって1つの指針を崩さないよう努力されている姿もとても魅力的でした。
今回はピックアップしたセッションのみの感想になりますが、今回お話を聞くことができた5つのセッションは、その全てが大変学びの多いものでした。このカンファレンスで得たことを通じて、第1回のテーマとなっている「ビジネスとデザイン」における課題が山積みになっている現状を今後少しずつ整理・改善していけたらと思います。
Ctalksは今回が第1回目の開催ということで参加する側としても未知数でしたが、「名古屋から始めるメーカーとデジタルのクロスオーバー」というテーマにふさわしい、とても濃厚なデザインカンファレンスでした。
セッションで取り扱われていた事例やその背景から、膨大な意味を内包する「デザイン」という言葉を多角的に見つめ直すような感覚はとても新鮮でしたが、ふと自分の普段の思考の甘さを省みる瞬間もあり、総じて今後の取り組みを考えるきっかけにもなりました。
また最後の交流会では、Web業界を超えたあらゆる業種のクリエイターさんとお話ができたのも嬉しかったです。
ご登壇された皆様、運営の皆様、本当にありがとうございました。
今回森田と井斉が参加したCtalksは、今後も定期的に開催されるデザインカンファレンスになります。
次回の開催情報についてはまだ未定ですが、Peatixに「Ctalks」のグループがありますので、ご興味のある方は是非下記URLからフォローをしてみてください!