【でらマーケ勉強会 Vol.10】マーケティングトレースin名古屋に参加しました。

こんにちは!デザイナーの新井です。
2023年5月18日(木)に行われた「【でらマーケ勉強会 Vol.10】マーケティングトレースin名古屋」に参加しました。

開催日時:2023年5月18日 (木) 19:30〜21:30
主催:でらマーケ勉強会(ASUE株式会社)
会場:なごのキャンパス
講師:ブランディングテクノロジー株式会社 黒澤 友貴さん

アップルップルでは主にデザイナーとして働いていますが、マーケティングの知見も貯めていこうという想いでASUE株式会社様が運営する、でらマーケ勉強会に参加しました。今回、登壇されたブランディングテクノロジー株式会社の黒澤 友貴さんから「マーケティングトレース」の基本的な使い方や考え方をお聞きし、実際にフレームワークを使って他社のマーケティング戦略を分析しながら、マーケティング思考を身につけるためのトレーニング方法を学びました。

マーケティングトレースについて

マーケティングトレースとは

マーケティングのフレームワークを活用して、成功企業のマーケティング戦略をトレースする=写す・なぞる、いわばマーケティング思考を鍛える筋トレのようなものです。良いマーケティングの手本を真似ることでマーケティングの全体像を把握する力と戦略的思考を身につけられる方法として紹介されています。


マーケティングトレースの実践手順

マーケティング戦略を考える流れは大きく分けて3つあります。

  1. どんな事業環境で?
  2. 誰に対してどんな違いを?
  3. 何をどうやって届けるのか?

をこのフレームワークを活用して考えていきます。本イベントでは実際にマーケティングトレースをどのように取り組んでいくのか、教えていただきました。

1.トレース企業(ブランド)の選定・その企業の理念/ビジョンを確認

まずはじめにトレースする企業または、ブランドを選定します。選定した企業の理念やビジョンをWebサイトなどから情報を得ます。本イベントでは黒澤さんがASUE株式会社様をトレース企業とし、分析した内容を解説されました。


2.市場・業界環境を洗い出す(PEST分析)

PEST分析とは外部環境を政治、経済、社会、技術の4つの要因に分類し、自社に与える影響を読み解くフレームワークです。外部環境の変化を理解し、市場・社会の変化に適応するための方針を考えることが目的です。外部環境によるビジネスにの「チャンスとリスク」を見極めます。


3.競合を定義する(5Forces分析)

5Forces分析とは業界の収益性に影響を与える要因を読み解くフレームワークです。 「業界内の競合」「新規参入の脅威」「代替品の脅威」「売り手の交渉力」「買い手の交渉力」の5つの要因から分析します。

業界競合では、同じ業界の直接的な競合を探したり、他企業の脅威となる点やシェアを奪い合う具体的な要素を読み解き、業界内のプレイヤー構造を分析します。価値競合では、似たような価値を提供している企業はどこかを探し、業界内の利益の作り方を分析します。


4.ターゲットの具体像を描く(STP分析)

STP分析とは、マーケティングの基本戦略を考える際に使用するフレームワークです。
「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」について考え、他者との差別化を図りながらターゲットを確立し、独自のシェアを獲得することです。どのように市場を分けて、どの顧客にアプローチして、その顧客にどう想起してもらうかを整理します。


5.ポジショニングマップを描く(STP分析)

ポジショニングマップとは、競合との差別化を図り競争優位性のある独自ポジションを導き出す際に使用される手法です。 市場における各商品のポジションを、縦軸と横軸とからなる2次元の座標によって表現します。 そのために市場の状況や各商品の関係性を把握することができます。

ポジショニングを読み解くためには企業の軸となる候補(その企業が選ばれる要素)を洗い出します。そして、その企業の独自性、選ばれる理由を2つ選びます。縦と横の軸を決めたら「3.競合を定義する(5Forces分析)」で調査した競合との違いをマップをもとに比較します。


6.マーケティングミックスを洗い出し価値の届け方を理解(STP分析)

マーケティングミックスとは、マーケティング戦略の中で、理想的な顧客の購買行動を得るために「製品(Product)」「価格(Price)」「流通(Place)」「プロモーション(Promotion)」の4つの要素を組み合わせて自社の事業フェーズに合った価値の届け方を設計していきます。


7.企業の成功要因を仮説出し

これまで調査・分析してきた結果を参考にどこが成功要因となっているのかを探し出します。それらを言語化しながら模倣できるようにまとめていきます。まずは全体の分析を踏まえて、事業が成長している要因を2つ考えてみましょう。

8.自分が企業のCMOだったら?を考えて仮説出し

最後は「7.企業の成功要因を仮説出し」で得た意見を参考に、自分がその企業のCMOだったら?」と仮定し、次にどんな戦略を立てるのかを考えましょう。

まとめ

今回の勉強会で初めて実践的なマーケティング手法について知ることができました。黒澤さんからは、 「マーケティングトレース」の基本的な使い方や考え方を学び、実際にフレームワークを使って競合のマーケティング戦略を分析しながら、マーケティング思考を身につける方法を学ぶことができました。良いマーケティングの手本を参考にすることで、マーケティングの全体像を把握し、戦略的な思考を身につけることができることを理解したので、自社のプロダクトや企業の分析もマーケティングトレースを参考に分析してみたいと思います。


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