HCD-Net主催 UXD連続セミナーに参加しました
株式会社インフォバーン井登 友一さんを講師として開催された、HCD-Net主催 UXD連続セミナーにデザイナーの森田が参加しました。
HCD-Net主催 UXD連続セミナーについて
体系的にUXデザインを学べる連続セミナーを計画しました。
インタビュー調査やペルソナの作成から、サービスを創りあげるまでのプロセスを一貫して学び、受講者が実務でUX デザインを実践できるようになることを目指します。
デザイナーだけではなく、エンジニア、企画、広報など様々な分野の受講者を募りますので、体系立てられた知識と実践を身に着けて頂きたいと思います。
昨年名古屋で実施した内容をベースに、フルリモートで実施します。
引用元 - UXD連続セミナー | Peatix https://peatix.com/event/1519881
上記の通り過去2年間は名古屋で開催され、2020年は東京での開催を予定しておりましたが、コロナ渦における状況により最終的にはオンラインで開催されました。
セミナーの内容
セミナーは6回におよび開催されました。
- 第1回セミナー:2020年7月25日(土) 「価値探索のためのデザイン・リサーチ概論」
- 第2回セミナー:2020年8月2日(日) 「デプスインタビューを用いた価値探索〜価値抽出」
- 第3回セミナー:2020年8月9日(日) 「価値の構造化とペルソナデザイン」
- 第4回セミナー:2020年8月16日(日) 「ユーザー体験の俯瞰的な可視化によるアイデア発想手法」
- 第5回セミナー:2020年8月30日(日) 「キーモーメントの策定→具体化とアイデアの拡張発想」
- 第6回セミナー:2020年9月13日(日)「プロトタイピングによるエバリュエーション手法」
基本的には各回とも、講師の井登さんによる講義のあと、Miroというツールを使いグループワークを進めていきました。
第1回セミナー:「価値探索のためのデザイン・リサーチ概論」
チームビルディングを済ませた後、インタビュー設計を行い、井登先生によく似た#登(ハッシュのぼり)さんに対してインタビューの演習が行われました。
第2回セミナー:「デプスインタビューを用いた価値探索〜価値抽出」
第2回からは、第6回のプロトタイプをつくる演習に向けてのワークが始まります。第1回で学んだインタビュー設計とインタビューを行っていきます。今回のインタビューのインフォーマント(情報提供者)は他のチームの方2名です。
インタビューが終わった後、KAシートに落とし込んでいき、インフォーマントから得たファクトを元に心の声と、価値を抽出していきます。
第3回セミナー:「価値の構造化とペルソナデザイン」
第3回では、第2回で抽出した価値を元に、それぞれグループ分けをし、価値観のクライテリア(指向性)を見出し、価値統合マップを作成していきました。さらに、価値統合マップを元にペルソナを作成していきます。
第4回セミナー:「ユーザー体験の俯瞰的な可視化によるアイデア発想手法」
第4回では、第3回で作成したペルソナを使い、サービスコンセプトの策定を行います。ペルソナの情報から、解決したいことや充足させたいことを決め、どんな製品やサービスを作っていくのか決めるフェーズです。
さらにサービスコンセプトを元に、サービスジャーニーマップを作成しました。
第5回セミナー:「キーモーメントの策定→具体化とアイデアの拡張発想」
第5回では、第4回で作成したサービスコンセプトとサービスジャーニーマップ、そして第3回で作成したペルソナを元に具体的なサービスのアイデアを出していきました。
第6回セミナー:「プロトタイピングによるエバリュエーション手法」
第6回はこの1ヶ月半ほどの間行ってきたプロセスを講師の井登さん、メンターの方々、他チームの方々に発表する会になります。プレゼン資料を作成し、講師とメンターとインフォーマントからフィードバックを得られました。
まとめ
UXリサーチの手法を断片的にセミナーや書籍などで知ることはあったのですが、一連のプロセスを学べる貴重なセミナーでした。メンターの方々も普段はUXリサーチャーやUXデザイナーとして働かれている方々ばかりで、チームメンバーの方々も業務で一部の手法を使われている方もいらっしゃり、講師の井登さんだけではなく、短期間で多方面から学ぶことができました。
また、最後の振り返りの時間では他のチームの方々も「このチームでよかった」と発言されている方が多く、とても印象的でした。きっと私だけではなく他の方々も多くの学びをチームメンバーと共有され、短期間でいい体験をされたんだと思います。
講師の井登さん、メンターの方々、運営の方々、チームメンバーの方々、他のチームの方々など、多くの方から学びと発見をもらい、とても有意義な時間を過ごすことができました。関係者の皆様、本当にありがとうございました。