2016.12.08
マーケティング
Mautic を使って、マーケティングを効率化してみよう!
先日、Mautic について紹介する記事「Mautic を使って、マーケティングを効率化してみよう!」を鈴木が紹介していました。この後に興味を持ってい頂いた方からテストで使い始めたがメールを複数人に送る方法が分からないという事でしたので、今後のこともありますのでこちらで紹介しておくことにしました。
これは比較的簡単で、なんとなく触ってると以下のようなものが見つかると思います。コンタクトで一覧を表示させて、送りたいユーザーのチェックボックスの右側のプルダウンメニューに「メール送信」が用意されています。
こうすることで、件名・本文を書いて送信する事ができます。
メールを送信する際には残念ながら Cc: や Bcc: のようにメールアドレスを追加して送ることができないので、メールでどのようなメールを送ったのかを知るために他のアドレスにメール送信することはできません。
確認は、コンタクトの詳細のリストのフィルタから「既読メール・送信済メール」等で検索すると見つけやすいかと思います。メモに残しておいてもいいかもしれません。メール本文はイベント名をクリックするとブラウザ上に新しいウィンドウが開いて表示され、メールのアイコンをクリックすると開封履歴が確認できます。
本題の複数の人にメールを送るには以下の手順で行います。
複数人のグループにメールを送信したいわけですので、まずはそのリストを作ります。それをセグメントと呼びます。セグメントへの追加は手動でもできますし、自動化も可能です。今回はメール送信についての紹介なので、セグメントについては別の機会に紹介することにします。
次に送るメールを用意します。リストでは作ったメールがどれくらい送られているのか、読まれているのかを確認することができます。
+新規ボタンをクリックすると「新規メールテンプレート」と「新規のセグメントメール」という選択画面になります。今回はキャンペーンで送るメールになりますので、左側の緑の新規メールテンプレートを選択してください。
右側にある「件名」がメールの Subject になり、「登録名」は Mautic の管理ページ上で一覧表示される際の名前になりますので、分かりやすい名前をつけておきましょう。この次は「ビルダー」ボタンをクリックしてください。HTMLメールの編集が可能です。
サンプルに「Neopolitan」のテーマを選択して紹介しています。左側がプレビューで修正した部分をクリックすると、右側に表示されて修正が可能です。作成が完了したら(ビルターを閉じる)ボタンをクリックして前の画面に戻ります。
次に、(詳細設定)のタブでは、メール送る際に設定しておくべき「送信者名・送信元メールアドレス・返信先アドレス・Bccへ設定するメールアドレス」を設定できます。
添付ファイルや、先ほどのHTMLメールをプレーンテキストにしたバージョンも用意が可能です。
メールを送信したい人たちのグループと送るメールの準備ができましたので、(+新規)ボタンをクリックして最後にキャンペーンを用意します。キャンペーンに名前をつけた後に、(キャンペーンビルダーを起動)ボタンをクリックします。
キャンペーンでは、いろいろなことができますので最低限なところで説明を書いておきます。まずは、このキャンペーンはセグメントの一覧からのキャンペーンなのか、もしくは Mautic のフォームからのキャンペーンなのかを選択します。
今回は、事前に準備されているセグメントに対してメールを送信したいということになりますので、「コンタクトセグメント」を選択します。
すると、どのセグメントなのかの選択画面が表示されます。
次に何をしたいのか「決定・アクション・条件」が出てきます。例にも書かれていますので、分かりやすいかと思いますが、メール送信をしたい!ということですので、(アクション)を選択します。
アクションにもいろいろなことが設定できますが、「メール送信」を選択してください。
「メール送信画面」で設定する名前は、このキャンペーンの図で何をしているのか分かるような名前を設定してください。「このイベントを実行...」が、「すぐに」であればキャンペーンが公開された段階でキャンペーンが起動しますし、「関連する時間間隔に」であれば定期実行、「特定の日付/時間に」であれば時限実行ということになります。
送るメールは「送信するメール」のリストから選択しましょう。
以下のような設定にな、この段階で(ビルダーを閉じる)をクリックして、公開を「はい」にすることでキャンペーンが起動してセグメントに対して準備したメールが送信されます。最低限での設定ということであれば、ここまででメール送るということは可能です。
せっかくなので、メールが開かれた時にポイントを加算するようにして、Mautic からのアクションで動いてくれた人が分かるようにしていきましょう。青いアクションのボックスの下側をクリックすると「決定・条件」が出てきます。ここの例にも書かれていますね。Eメールが開かれた時、なので「決定」を選択してください。
何をしたかを設定します。ここでは「メールを開封」を選択しましょう。
ここでも、キャンペーンの図で何をしているのか分かるような名前を設定してください。
「決定」のボックスでは、そのことをした時と、そうでない時の設定が可能です。緑の左側が「メールが開封された時」ということになります。この時のアクションを指定します。
ここでのアクションは、「コンタクトポイントの調整」を選択します。これで個人に対してポイントを加算することができます。また、「企業スコアを加算する」で会社のポイントも増やすようなことも可能なようです。
この場合には、名前には何をしているのか分かりやすくするために「ポイント加算+5」のように指定し、「すぐに」で、ポイントの増減を設定します。
こんな感じにキャンペーンが用意されました。
Google の画像検索で Mautic キャンペーン とか mautic campaigns で検索すると、他の人が作ったキャンペーンの例が紹介されているキャプチャ画像がいくつかヒットしますので、参考にしてみるのもいいかと思います。
最後に、上記のメールはキャンペーンを公開した際に送られますが、そのタイミングだけではありません。今後、セグメントにコンタクトが追加された際にも同様にキャンペーンは動作します。例のように 2017年1月の新年の挨拶メールを一斉に送ったつもりで、2月にこのセグメントに追加するとメールが送られてしまいますので単発のキャンペーンについては注意してください。
Mauticは、公式に運用されているクラウドサービスMautic Cloud(制限付き・無料のFreeと有料のPro)で使うことも、独自にサーバにインストールして使うこともできます。日本語化も進んでいますので、海外のサービスで英語に慣れないという方にもオススメです。
アップルップルでは、Mautic導入にあたって、個々のWebサイトやサービス、お客様へのアプローチ方針に合わせた導入や利用方法検討のお手伝いをさせていただきます。2016年11月に導入支援サービスの提供を開始し、すでに3社様に導入いただいており、今週1社紹介に伺うことになっております。お気軽にお問い合わせください。