2021.12.22
サーバー
XSERVER から XSERVER のサーバーの引っ越しについて
Google から 2024年2月以降に適応される新しいメール送信者のガイドラインが発表されました。
この記事では内容の確認と設定方法までをご紹介いたします。
対象となるのは、Googleアカウントに1日当たり5,000件以上メールの送信者です。
Google公式ガイドラインには、以下が記載されています。
このガイドラインに沿うことで、個人用 Gmailアカウントにメールが正常に送信されるようになります。個人用 Gmail アカウントとは、末尾が @gmail.com または @googlemail.com のアカウントを指します。
詳しくはGoogle 公式ガイドラインをご覧ください。
新しいガイドラインに沿うためにはいくつかの認証設定が必要です。その認証技術がどういったのもなのかをご説明します。
メールの認証設定については、DNS とメールサーバー両方の確認が必要で、 大まかな流れは、メールサーバーで SPF / DKIM / DMARC のレコードを取得し、DNS にレコードを登録する流れとなります。Xserver などの DNS とメールサーバーを一括で管理しているサービスだと、自動でいい感じに設定してくれるのですが、DNS とメールサーバーを別々のサービスで利用していると手動で設定する必要があります。
一つ、弊社で設定したドメインを例に挙げて設定方法を紹介します。利用していたサービスは、DNS はムームードメインで、メールサーバーは Google Workspace です。
SPF / DKIM のレコードは、Google Workspaceから取得できます。
SPF は「SPF レコードを定義する」を、DKIMは「ドメインで DKIM を有効にする」を参考にレコードの発行を行います。ここでのポイントは、発行したレコードの先頭を確認すると、SPFレコードには「v=spf1」、DKIMレコードには「v=DKIM1;」と記載されていることです。
DMARC は形式が決まっていて、 v=DMARC1;p=none;ruf=mailto:mail@example.com がレコードになります。このレコードうち、v と p は必須のオプションです。
発行ができましたら、DNS で取得したレコードの登録をします。
「ムームーDNSカスタム設定」を見てみます。こちらには、ムームードメインの DNS設定画面からレコードの登録を行うように案内があります。 登録には サブドメイン / 種別 / 内容 の入力欄があるのですが、少しだけSPF / DKIM / DMARC で変わってきます。下記の表や「ムームーDNSカスタム設定」を参考に入力してください。
レコード | サブドメイン | 種別 | 内容 |
---|---|---|---|
SPF | (無し) | TXT | (SPFレコードを貼り付けてください) |
DKIM | TXT | (DKIMレコードを貼り付けてください) | |
DMARC | _dmarc | TXT | (DAMRCレコードを貼り付けてください) |
※DKIM のサブドメインは、利用しているメールサーバーによって変わりますのでご注意ください。
これで設定が完了しましたので、最後にチェックツールを使って設定が正しくできているか確認をしてみてください。以下のサイトからご確認いただけます。
ここまで、メールポリシーの内容から設定方法までを確認してきました。
弊社でも、SPF の設定は以前から行なっていましたが、DKIM と DMARC は、このメールポリシーが出たことを機に調べて設定しました。 特に DMARC に関しては、まだ知見も少なく設定を都度見直して行こうと思っております。DMARC を利用し、レポート解析ができるツールあるようです。メールをただ送るだけではなく、送ったメールが正しく届いているかも確認して気づくことがあるかもしれません。他にも、今回紹介した内容だけではなく、Postmaster Tools で報告される迷惑メール率を 0.10% 未満に維持、0.30% 以上にはしないなどの設定して終わりではない項目もあります。メールの設定は、一度してしまえば見直すことがありませんでしたが、定期的とまではいかなくともチェックはしておこうと思いました。
最後に、今回設定してみて、DNS とメールサーバーが同じサービスだとレコードの設定をわざわざしなくてもいい感じにしてくれるので、まとめられるならまとめたほうが管理しやすくなっていいなと感じました....